我が羨望の110Hi-Cap、英国のオークションで落札してから早7ヶ月、車が日本に来てから4ヶ月。
まだまだ直すところが多いらしく、なかなかナンバー取得&納車まで辿り着きません。
手元に車が来たらやりたいことはいくつもあるんだけど、オーディオ整備もそのひとつ。
オンボロのディーゼルトラック(→騒音だらけ?)にオーディオかい、ってところなんだけど、やってみたいんだから仕方がない。いいの、いいの、どうせ趣味の車なんだから。
車を待ってる間、スピーカーについてつらつら思うに、
既存のダッシュボード下部につける
→音響的にNG、つけるならウーファー。
ピラー埋め込み(よく見るヤツね)
→ピラーに埋め込む厚みがない……
ダッシュボードの上
→場所が狭いし視界を遮る
−−う〜ん、残るは視界上部、サンバイザーの辺とか?
やってる人見たことないけど、耳にダイレクトに向けれるし、試してみる??
うん、「ナニイッテルカワカラナイ」かもしれないけど、ま、見ててくださいな。
ということで、気になっていたユニット、AURA
SOUNDのNS3-193-4Aを購入。
コイツはフルレンジ(全帯域用)のユニットですが、将来的にツイーター&ウーファーを足して3ウェイに発展させるのもアリな訳で、まあ、「夢いっぱい計画」の第一弾です(笑。
「カーオーディオ」でネットを検索していると、スピーカーは大抵ドアやダッシュボードをエンクロージャー(箱)として活用しているんだけど、今回の「カースピーカー試作」はフツーに箱を作る方向。
どーなるか良く判らないけど、ま、「試作」だしね。お気楽にやってみよ。
まずは以前の家用スピーカーを作った時のあまり、MDFの18mm厚を引っ張り出すところから。
こういうの、取っておくもんだねえ。
これを寸法にカット、部材を切り出していきます。今回はなんと、三角柱の箱の予定。
我ながら、よくそんな変な形を思いつくもんだ。
外形が正三角形になるように、木口を30度に落として、と。
こんな傾斜切断、滅多にやらないからちょっと緊張。。。
と思ったら、MDF材は木目がないから、いたってすんなり切れちゃいました。
中に挟む正三角形の側板&仕切り板も忘れずに切り出して、部材の切り出しは完了。
大きい板は3枚とも幅が違うけど、頭の中のイメージではこうしないと正三角形にならない、はず−−なんだってば@不安満載。
仮組みしたら間違ってはいなかったので(ひと安心)、ユニットが入る穴を。
木目がないMDF材、こんなカットでもスムーズに行っちゃいます。
あいや、私のウデってことにしといて(笑。
そのまま勢いで組み上げ。
今回はホゾなんかはしないで、木工用ボンドを塗りたくってビス止め。
この角度で見ると、3つの板の幅が違うって意味が判る?
それにしてもカットの精度が悪すぎだ。
超ゴーインに組んでます。あは。
木工用ボンドが乾いた頃、角の面取り&段差の修正をして、とりあえず躯体は完成。
夕日を浴びて、どこか感動的な雰囲気−−
−−は全くないですね(笑。
ただのサンカク。
まあ、ここまではだいたいイメージどおり。
あとは化粧だね。
さてさて、箱の化粧はツキ板でも良いんだけど、今回はビニールレザーを使ってみようかと。
平たく言えば「合皮」、これまでの我がDIYにはなかった新しい方向性に挑戦です。
椅子とか家具とか、応用も期待大。
取り寄せた実物も悪くない質感。
ほほお。。。
裏は布張り、必要な分だけ墨を入れて、ハサミでチョキチョキと。
厚過ぎず薄過ぎず、加工するには適度な柔らかさ。
ツキ板のような「脆さ感」はないので楽チンです。
椅子なんかに貼る時はスプレーのりを使うらしいんだけど、今回、下地は木。
木工用ボンドでよくね?と、手持ちのボンドを塗りたくって貼り付けることに。
まあ、ぶっちゃけるとスプレーのりを買うのを忘れてただけなんだけどね(笑。
でも、木工用ボンドが正解なのかも。
ボンドを塗りたくってコロンと回し、次の面にもボンドを塗ってコロンと。
圧着の意味も兼ねて、かなりムキになってビニールレザーを引っ張りながらタッカー(建築用のでかいホチキス)でバチンバチンと留めてみました。
こっちの面は裏側なので、こんな見栄えで充分。
両サイドはベッドメイキングの要領でキレイに折りたたみつつ、また裏側でバチン。
おお、なんか意味不明な形だけど、質感良好、良さげな感じに仕上がりました。
ビニールレザー、気に入ったぞ!
念のため、これに重しを載せ、圧着24時間。
さ、あともうちょっとだ。
「圧着24時間」といいつつ、休みの関係で96時間が経過。さすがにもういいでしょー。
カッターを取り出し、うっすら見える穴に沿ってケーキ入刀であります。
パンパカパーン、とな。
パンパカパーンという割には地味にカット終了。
この穴にスピーカーのユニットが入る訳です。
ちょっと心配していた木工用ボンドの接着だけど、きちんとくっついてました。
−−ね、言ったとおりでしょ(笑。
左右の音室ひとつづつ背面にドリルで穴を開け、ケーブルを通してユニットに接続。
フツーのスピーカーはターミナルを使って、内部の線は内部の線、外部の線は外部の線と区分けするんだけど、今回はケーブル一本通し。
ユニットまで直接繋いじゃいます。
ちなみにケーブルはBELDEN
8470にしてみました。
で、(鬼目ナットとかは使わずに)ユニットをビスで止め、スピーカー本体は完成!
結構カンタンにできちゃいました。
化粧をビニールレザーにした分、ちょっと味のある面白い仕上がりになったかな。
で、肝心の音だけど、どうしてもエンクロージャーの容量が小さいので、低音はあまり期待できません。
右は設計時にシュミレーションした特性表。
本来のラインより低音が押され、その分200Hz付近が盛り上がったラインになってます。
モノは試し、家のシステムに繋いでみました。
散らかってますが、そこはあまり見ないように(笑。
音は、うう〜ん、悪くないけど、フツー。
思ったより低域まで出てるけど、やっぱりツイーターとウーファーを足して、コイツ自体はミッドとして使った方が良くなると思われ。
ま、エージングも期待しましょ。
さてさて、スピーカーは出来ちゃったけど−−こいつを取り付ける車がないんだっけ(涙。
今日は車をお願いしている4×4プロスペースさんに行ってきました。
久しぶりに顔を合わせて話を聞くことも出来、大満足の一日です。
ついでに試作スピーカーも持っていき、実際に車にあてがってみました。
デジカメを持っていくのを忘れて、携帯で撮った写真なので視野その他イマイチですが、ざっとこんなイメージ。
作戦どおり、運転席のサンバイザー位置にキレイに収まりそうです。
ただ、結構重い。
サンバイザーを止めているボルトを使ってスピーカーを取り付けるつもりだったんだけど、重さに耐え切れるか、ちょっと不安。。。
場所が場所だけに、走行中に外れて落ちてきたりなんかしたら……。
ナンバー取得時にも何か言われる可能性があるとのこと、今日は取り付けはせずに帰ってきました。
そうは言っても気持的にどうも収まりがつかず、どうしてもこのスピーカーを鳴らしたくてしょーがない(笑。
帰り道の運転中、借りている代車のスピードメーターの上、フロントガラスとの間にきれいに入ることを発見。
さすがミスターサンカク。
帰宅するなり、既存のスピーカーを取り外し、ケーブルをマイスピーカーにつなぎ替えちゃいました。
ええ、すぐに戻せますとも。(代車だもんね)
で、早速音を出してみたんですが・・・・・・どうも中低域のボワボワ感が耳につく。
一旦ユニットを取り外し、内部に吸音材をつっこんでみたところ−−
おお! みちがえるほどスッキリ。
エージングも兼ね、しばらくこの代車で鳴らしておきましょ。
それにしても、設置位置はサイコーなんだけど、どうも音がいまひとつなんだよね。
低音が足りないのは承知のうえなんだけど、音像定位とかスケール感とかでも家のカオナシスピークス君とは比べ物にならない。
考えられる原因としては、
1.エージングがまだこれから。
2.ユニットの実力の差。
3.やっぱり箱がダメ(容量が小さすぎ)。
4システムが貧弱(代車だもんね)。
こんなところかな。車内という悪環境もあるかもしれないけど、エンジン切って聞いてもダメだから、当面それは除外だしね。
これはきっと、1のエージングと4のシステムが原因に違いない!(作り手の親バカ的主張)
でも、さすがに代車でシステムを組みなおす訳にはいかないか。。。
結局、車が来るまで辛抱ってことなのね……
その後、往復1.5時間の通勤でしっかり音を鳴らしてはいるものの、やっぱりこの試作スピーカー(通称ミスターサンカク)は音が今ひとつ。
中低域にかなりの膨らみがあって、吸音材の調整ではフォローしきれないんだよね。
このところ夜な夜なネットを彷徨ってヘッドユニットやらアンプやらの選定をしてるんだけど、ついでにえいやで中古の「Dynaudio
MD100 & MD140 &
MW170」をゲットしちゃいました。
(前からツイーター、ミッド、ウーファーの3Wayユニットセットです。)
届いた晩にタメシで家のシステムに繋いで鳴らしてみたところ、さすがDynaudio、めっちゃいい音ですがな!
これはミスターサンカクに取り付けてやらなければ。
ということで、今日はホームセンターなどなどを半日うろついて、さんざ悩んだ挙句、写真のコイツを買って帰ってきました。
クリップ式のスタンド。安いヤツ。
エスプレッソ用のカップやら色んなものを考えたけど、結局コレがいいかなあ、と。
どう使うかって?
中身をバラして、写真のカンジで。
そう、ツイーターの取り付け用です。
角度の調整も出来るし、それっぽい、でしょ?
コイツをちょちょいと組み上げてやって……
ジャジャ〜ン、こんなカンジ。
あはは、笑っちゃうでしょ。
まるで戦艦ヤマトだ。
そうそう、ついでにミッドのMD140も取り付け、
3ウェイにしちゃいました。
それにしても、もうこの試作スピーカーは「ヤマト」と呼ぶしかない。艦長、戦闘準備を!
試作スピーカー「ミスターサンカク」は3ウェイになって「ヤマト」と呼ばれるようになった訳だけど、音的にはどうもシャッキリしない。3ウェイにして、ハイレンジとミッドレンジはDynaudioのMD100とMD140に担当させてるんだけど、気になる中低域の膨らみは、そこを元々のユニットAURA
SOUNDのNS3-193-4Aで鳴らしてるんだから、結局はそのまま残ってるんだよね。
スピーカーの箱を大きくすれば解決するかもしれないけど、このサイズが限界。
えーい、ここまで来たら行ってまえ。
ということで、家のカオナシスピーカーでも使っているScanSpeakから出ている小型ウーファー、10F/4424G00を取り寄せてみました。
おおまかなイメージとしては、これで900Hz以下を鳴らして、ミッド・ロー的な使い方の予定。
本当の低音部はDynaudio3兄弟で残ってる17cmウーファーMW170をヤマトとは別口で鳴らす計画。
まあ、細かいことはいいとして、今回の小型ウーファーは、なんと、取り付けに必要な開口寸法が元のフルレンジとほぼ同じ。
やっぱり手直しナシでそのままユニット交換できちゃいました。ラッキー。
肝心の音は−−家のシステムで鳴らすと、うん、合格点。見た目はともかく、音はイイ線行ってます。「繊細」とまでは云えないにしても、「端正」な、という表現が近いかな。悪くないです。しばらく聞き入っちゃいました。
が、これを代車に持ち込むと−−ちょっと高域が弱くてこもり感アリ。イコライザで補正してやってまあなんとか、というところ。これ以上はシステムを変えたり大掛かりな作業になるから、ここでヨシとしなきゃ。
ま、見た目のインパクトに負けない程度の音は出せてるしね。
−−ん、やっぱりちょっと負けてるや(笑。