本文へスキップ

"常に未完成の家" DIY的家作り LOG note

車庫の屋根葺きDIY その2

DIY的家作り LOG note > エクステリアDIY > 車庫の屋根葺きDIY その2




さて、まずは一文字葺きの仕組みをざっと説明しましょう。


一文字葺きの原則は単純です。
水が入り込まないように折り返しがあらかじめ成型されているので(写真左を参照)、それらを噛み合わせながら葺いていけばOK、というものです。

噛み合わせの部分を拡大したのが、下の写真。
(ホントはピッタリと噛み合わせるんですが、説明のため、あえて噛み合わせを外してありますのでご了承ください。)





上から流れてくる水(@)は、そのまま下に流れて行きます。これはそのまんまですね。
怖いのは下から差し込もうとする水(A)ですが、一文字葺きの場合は写真のように折り返しが成型されているので、そこで確実にシャットアウトされます。
ちなみに、アスファルトシングルやスレート葺きの場合は、この折り返しの成型がありません。その代わりに、重ね合わせの部分が大きく取ってある仕組みとなります。場合によっては、毛細管現象での水の浸み上がりに備え、重ね合わせの部分にコーキングなどを入れたりします。

さて、一文字葺きの実際の手順ですが、屋根への固定は上の写真Bの位置、上の材のかぶりで隠れる部分に釘打ちしていきます。
まず下側で成型部分をガッツリ噛み合わせ、引っ張るように上側(Bの位置)を釘止め。
次の段をやれば、この釘は隠れてしまう、という按配です。
あと、釘を打つときは、垂木の位置で打ちましょう。
チョークラインで下準備しておいた、アレです。
さほど大きな釘である必要はありませんが、とにかく数があります。ひたすら打ち込みましょう。

釘を打ち終えたら、次は端の処理です。

単純に言えば、適当な長さでカットして、下準備で取り付けておいた水切り金物の縁に、上からクルッと巻き込むように折っておけばOK。

が、噛み合わせの成型部分だけちょっと手をかけてやる必要があります。
写真のように、成型部分をカット。
これをやらずに成型部分ごと折り曲げてしまうと、次の段がスムーズに入りませんからね。



成型部分をカットしたら、あとは水切り金物の縁に沿って折り曲げてやればOKです。

ここをきれいに直線で折るのが、板金作業の腕の見せ所・・・どうでしょ??

ともかく、両側を折ってやれば、この段は完成。
次の段に移りましょう。





さて、仕事に行っていたKママも帰ってきて、途中からは二人での作業になりました。

Kパパは端の折り曲げ処理係、Kママは釘打ち係と仕事を分担。
やっぱり二人だとはかどる!!
一日半の作業を覚悟していたのですが、この日のうちに一番上の段まで進んでしまいました。
スバラシイ〜。



2007年12月9日 完成!!


できたよ〜!!
昨日頑張ったので、今日は30分で作業終了。
こうやって見るとデカイ。。。流れ8190mm×ヨコ6370mm、コンパネ31枚と半分の屋根であります。
しかし、右の手のひらが筋肉痛だ(笑。
金ばさみやら、つかみ(折り曲げばさみ)やら、握力仕事だったもんね。
これで車庫も最終完成。もう雪が降っても大丈夫。
全景はこんなカンジに仕上がりました。

やっぱり屋根を葺くと、見た目もぐっと締まりますね。
うんうん、しばらく自己満足にひたろうっと。


枕木アプローチDIY へ続く)