本文へスキップ

"常に未完成の家" DIY的家作り LOG note

伐採DIY

DIY的家作り LOG note > DIY的家作り > 伐採DIY


2005年11月22日 伐採

役場への届けも済ませ、時期も良いので、このところ休みの日にちょっとずつ木を切っています。
かなり自己流ではありますが、だいたいの作業の流れを説明します。

まず、木を倒す方向を決めます。
元々の木の重心(倒れやすい方向)どおりでいければ非常に楽なんですが、周囲の電線や隣地との兼ね合い、「かがり木」なんてコワいケースも考えないといけません。
かがり木とは、倒れていく途中で別の木に引っかかり、倒れきらずに途中で止まってしまうという、一番怖いケースです。こうなった場合、別の木に寄りかかっているだけなので、非常に不安定。コレを取り除くのは危険で、とてもおっかない作業となります。
その辺の各要素のバランスを考え、慎重に倒す方向を検討します。「あの(木と木の間の)スペースにいってみるか」てな具合です。
ただ、あれこれ考えていると、木の重心とはたいてい別方向になっていきます。

そこで活躍するのがロープ(写真参照)。

Y字になっているのが判ると思いますが、右からのは滑車がついていて、倒す木に結びつけた左上からのラインの方向を変えています。
その先、左下から手動ウインチ等でがっつりテンションをかけていく訳ですが、木が倒れるのはあくまでも左上のライン方向になるので、そこは安全地帯になる、という仕組みです。


さて、そこまで準備ができたら、いよいよチェーンソーの出番です。木の、倒したい側に受け口(「く」の字の切り込み)を作り、反対側から追い口を入れていきます。
追い口を入れすぎると危険なので、特に重心と反対に倒す場合など、途中でさらに引っ張りロープにテンションを加える場合もあります。

この際、木の倒れ始めには特に神経を尖らせておき、木が動き出したら、すぐ安全なところまで退避します。すぐ退避すれば、じっくりと木が倒れる様を見ることができます。



メリメリという音と共に徐々に加速していき、最後に地響きを立てて地面を叩くさまは、壮観、のひと言です。数十年という歳月を閲してきた木の最期に合掌−−。

さあ、木を倒したら次は枝払い。
松ばっかりだけど、これも立派な薪ストーブの薪。きっちり有効利用です。太いのはチェーンソーで、細かいのはナタでバッサバッサと叩き切っていきます。





そして最後は片付け。
薪は40cmで作ることにしたので、とりあえず1m60cmで玉切りして積んでおきます。
ちなみに運ぶ時にもロープを使います。(写真←) 専用のトングよりも楽かも!

だいたいこんな流れで、Kママと二人で休みながらやって、一日3〜5本ぐらいが良いところ。
疲れる前に止めるのもポイントです。
危ない作業だし、のんびりやっていこう!



さて、ここでちょっと一息、これから伐採DIYを考えている人の為に、道具の選び方のアドバイス。
まず、初めての人なら、チェーンソーメーカーの世界的大手「ハスクバーナ」から教則本が出ているのでゼヒ一読を。自メーカーの宣伝から離れ、伐採の基本を図解で判りやすく解説しています。値段も手頃ですし、これはホントお薦めです。
チェーンソー。
玄人は電気チェーンソーは絶対に使いません。電源の問題が常につきまといますし、足元にとぐろをまくコードは危険の源。なにより非力です。迷わずエンジンを選んでください。
そして、小頻度でも長く使うのであれば、できればプロ仕様を、そうでなければきちんとしたメーカーのものを。個人的に好きなのはスチールハスクバーナ。長く安心して付き合っていけますヨ。
あと、(道具ではないですが)大切なポイント。
伐採は独りでは行わないこと。初めは経験者に付き添ってもらうのがベストですが、それが無理なら、誰でも良いので誰かに付き添ってもらってください。見ているだけでもOK、やっぱり危険な作業なので、何かあった時を考えると声が届く範囲に誰かいて欲しいものです。

2006年1月25日 引き続き伐採

倒した木も30本を超え、伐採もぼちぼち上手くなってきました。
初めは変な方向に行くのが怖かったのでほぼ毎回ロープで引っ張りながら倒してましたが、このところ、難しいもの以外はロープなしで倒しちゃってます。(ある程度倒した結果、倒すスペースが増えたのもありますけど。)

ただ、木を切るのは楽しいんですが、それを人力で集めて積み上げるのが、やっぱり大変…。

そこで、作戦変更しました!

木を倒すのは面白い。そこまでは自力でやるとして、その後の原木集積については、知り合いの薪屋さんにお願いしちゃおうか、と。
聞いてみたら、重機も含めて日当でやってくれるとのこと(しかも激安!)。
まあ、実際問題として自力じゃいつまでも終わらないし、KママのOKも取れたので、それでGO!であります。やった〜、コレで楽しいとこだけの作業になったぞ〜!!

と、ノリノリで木を倒しまくったら、
こんなになっちゃいました(写真←)。

後でまとめて重機で片付けてもらうにしろ、コレじゃあその重機が入らないじゃん(涙。

という訳で、玉切りして、あんまり重なり合わないように転がしておくところまではやっておくことにしました。




それでも(集積まではやらない分)作業スピードは飛躍的にアップ!
残り60本強、これで春までには終わるかな???
<追記>テンポよく木を倒していたら、もうじき三歳の息子K-taが「パパかっこいい!」とオリエンタルラジオばりに連発。内心鼻高々だったんですが、後でよくよく聞いたところ、その時かぶっていたハスクバーナーの伐採用ヘルメットのことだったらしい。(ふたつ上の写真参照)
白バイとか消防士とか、そういうのが好きな年頃なんです……。

2006年3月28日 いよいよプロの登場

基礎着工も間近となって、いよいよ伐採のプロの登場。まずは私が倒して転がしておいた原木の片付けから。コレが早い!
手際もいいし、なにより重機はスバラシイ。
1本づつハアハア言いながら引っ張っていたヤツを、10本ぐらいまとめてウィーン、であります。
あの筋肉痛はなんだったんだろ?

1m60cmの原木を数百本、結局1日で片付けて貰っちゃいました。すげー。
あとはコワくてまだ倒していない木も、このペースでよろしく、であります。



基礎工事の観察 へ続く)