<材の板取り> | |
さて、今回のFF125WK、メーカー推奨箱は左のとおり、今回はこのとおりの箱を作ろうと思います。 まずはこの図を元に、どのサイズの板が何枚必要か書き出してみましょう。 |
|
ここで気をつけなければいけないのは、板の「カブセ」です。 例えば天板を側板にかぶせる場合、天板は、内寸の142mmに左右の側板の厚み分を加えた幅にしてあげる必要があります。(下図参照) どの板をどうかぶせるか決まりはありません。組み立ての手順や仕上がりの見栄えなどを考えて決めていきましょう。 そして、(下図のように)メモ用紙にカブセのイメージを書き出し、どの板が実際にどの寸法で必要なのか、具体的に書き出してみてください。 |
|
今回、私のこのスピーカーは、ごくごく一般的に 1.正面に木口を出さない。 2.カットや組み立てを簡単にするため、前板=背板、天板=底板、右側板=左側板と、同じ寸法で作ることに。 こんな方向でカブセを見込みました。 結果として、必要な板は次のようなものになりました。(板の厚みは15mm)。 天板&底板 172×218 (左右2台分で合計4枚) 左右側板 296×218 (左右2台分で合計4枚) 前板&背板 172×326 (左右2台分で合計4枚) |
|
必要な板のサイズと枚数が決まったら、板取りを考えていきます。 今回は写真の具合で900mm×900mmの板1枚で収まりました。 左側2列は、下から前板・背板・天板です(各2セット分)。 真ん中の2列は、下から側板×2、底板です(各2セット分) 一番右側の長いものは余り、各列一番上のブロックも余りです。 板の無駄ができるだけ少ないように、そして同じ幅のものはできるだけまとめて切り落としていくように、板取の並びやカットの順番をよく考えておきましょう。 |
|
無垢材系は木目の向きを意識しなければいけませんが、合板系はさほどこだわらなくて良いので、無駄は最低限で済みます。 それと、墨出し(カットラインを板に書き入れていくこと)にあたっては、切断工具の刃の厚みを忘れずに計算に入れておいてください。 初めに全て線を引いてしまうと、切り上がりは刃の厚みの分、1〜2mmづつ短くなってしまいます。正確な寸法で切断するには、1カット終わってから都度寸法を当たって次のカットラインを決めていくのが確実です。 |
自作スピーカー作り方講座 フルレンジ・バスレフスピーカーの作り方−Fostex FF125WK−各パーツの加工 へ進む