<各パーツの加工> | |
カットが済んだら、続いて細部の加工に入ります。 まずは前板にユニットが入る穴を開けてみましょう。 FF125KWの場合、開口はφ104。 電動ドリルかトリマー/ルーター、ジグソーなどで丸い開口ができますが、今回は一番手軽な電動ドリルで説明をします。 電動ドリルに自在錐を取り付け、開口寸法を調整したら、あらかじめつけておいた開口センターの位置の印に、中心のドリルビットを合わせて開口をしていきます。 この時、下に捨て板を敷いておき、その捨て板まで刃がしっかりと入ってから回転を止めるようにすると裏側もきれいに開口できます。 |
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ユニット用の穴を開けたら、続いてバスレフポートの穴も開けてしまいましょう。 今回は自在錐で穴を開けましたが、この程度のサイズでしたらホールソーや太径ドリルでも構いません。手持ちの道具を使ってください。 これから道具を揃えるのであれば、上記で使用した自在錐は、その名のとおり開口φを自由に変えられて応用が利くのでお薦めです。 電動ドリルがなかったり、自在錐には大きすぎる開口の場合は、ジグソーで開口できます。あまり小さい開口は難しいですが、φ40前後以上の大きさであれば問題ありません。 コツは、常に(円周方向に)向きを変えていくよう意識しておくこと。ちょっと練習をすれば、かなり綺麗な円が切れるようになりますよ。 |
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ついで、バスレフダクトの作成です。 ちなみにバスレフとは、「ヘルムホルツの共鳴」を利用して低音域の補強を図る方式のことです。 瓶の口に息を吹き込んでホーホー鳴らす、アレをスピーカーにも作ってあげるのです。 FF125WKはバスレフ推奨のユニットで、推奨のバスレフダクトはφ40×100mm。 今回ダクトは塩ビ管(VU40)を使用しました。ただ、これの内径がφ45。バスレフダクトは容積が同じならそう大きな変化はないので、φ40×100mmと同じ容積になるよう、長さを79mmにしてあります。 板取で余った端材に塩ビ管の外径で穴を開け、そこに塩ビ管を差し込んで接着します。しっかりと固まったら、先ほど穴を置けておいた前板の裏側に接着またはビス止めしておきましょう |
自作スピーカー作り方講座 フルレンジ・バスレフスピーカーの作り方−Fostex FF125WK−箱の組み上げへ進む